研究課題/領域番号 |
22650166
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研究機関 | 環太平洋大学 |
研究代表者 |
家光 素行 環太平洋大学, スポーツ健康科学部, 准教授 (90375460)
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研究分担者 |
村上 晴香 独立行政法人国立健康・栄養研究所, 健康増進プログラム, 特別研究員 (20344880)
宮地 元彦 独立行政法人国立健康・栄養研究所, 健康増進プログラム, 運動ガイドラインプロジェクトリーダー (60229870)
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キーワード | 動脈硬化 / 遺伝子多型 / テーラーメイド運動療法 / 生活習慣病 |
研究概要 |
国内では虚血性心疾患、脳血管疾患などの動脈硬化を起因とする死亡原因が30%近く占めている。その背景には、運動・食習慣といった生活習慣の乱れが原因であるため、いかにして、動脈硬化性疾患やそのリスクを軽減させるための生活習慣の改善を促せるかが重要な国家課題となっている。しかし、運動効果には、個人差があることから、動脈硬化に対する運動習慣の改善を促すための介入指導には個人対応型のテーラーメイド運動指導が必要であると考えられる。本研究では、運動(身体活動の増大)により改善される動脈硬化指標の個人差に影響を及ぼす内皮細胞由来の血管拡張・収縮調整性因子の遺伝子多型を探索し、遺伝的素因に基づくテーラーメイド運動療法についての学術的基礎開発を構築することを目的とした。運動習慣のない25~70歳の男女285名を対象にベースラインおよび1年後測定において、3次元加速度計にて歩数や身体活動量を測定した。また285名のうち58名において、身体活動の増加を目的とした介入を行った。ベースライン・1年後ともに身体活動量の多い被験者、少ない被験者、また身体活動介入群において、1年間の身体活動量の増加が多い被験者、少ない被験者を抽出した。抽出された112名において、身体活動量の増大による動脈硬化指標の改善の個人差に影響する遺伝的要因を網羅的に検討するため、現在、SNPチップにより約66万箇所の遺伝子多型を解析している。その結果、身体活動量が多い被験者に対する動脈硬化度の個人差に関わる遺伝子多型がcase-control解析においてp<10-4であったSNPが24箇所検出された。
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