研究課題/領域番号 |
22650169
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研究機関 | 中部学院大学 |
研究代表者 |
鵜飼 久美子 中部学院大学, 人間福祉学部, 准教授 (40468989)
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研究分担者 |
平山 正昭 名古屋大学, 医学部・保健学科, 准教授 (30283435)
堅田 明義 中部学院大学, 人間福祉学部, 教授 (60015435)
松波 謙一 中部学院大学, リハビリテーション学部, 教授 (90027491)
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キーワード | 構音障害 / パーキンソン病 / ボイストレーニング / 在宅リハビリテーション / 音楽療法 |
研究概要 |
脳血管疾患、脊髄小脳変性症、パーキンソン病(以下PD)の構音障害のリハビリテーションの現状について調べてみたところ、PD患者の運動障害性構音障害の発症が多いにも関わらず、十分なリハビリテーションの機会がないことを知った。従って、平成22年度はPDに焦点化し、患者が在宅でリハビリテーションが行えるような有効なプログラムについて、検討を重ねてきた。 リハビリテーションは、(1)発話器官への運動リハビリテーション(2)音楽リハビリテーションの2つを基本として行うことにした。(1)は、言語聴覚士の助言と協力を得て、PDのリハビリテーションの方法として、アメリカで研究・開発されたLee Silverman Voice Treatment(LSVT法)を参考にした。(2)は、音楽リハビリテーションとして音楽療法という視点から、音楽の効果を最大限にリハビリテーションとして応用するには、リズム・歌唱によるボイストレーニング(発声発語)と、BGMとして雰囲気作りを考慮した。歌唱では、歌を歌うことによって叙情的な感情を得るという音楽本来の要素に捉われずに、リハビリテーションとしての有用性を考えて、歌詞(言語)を発声することに重点を置いた。その結果、童謡・唱歌から発声に適した母音を含む13曲を選曲した。 以上の経過よりリハビリテーション用プログラムを決定した。平成22年度では、(1)運動リハビリテーションは言語聴覚士に依頼し、(2)音楽リハビリテーションは、ソプラノ歌手と伴奏者に依頼してトレーニング用DVDの撮影および製作した。これを用いて平成23年度は、構音障害を呈するとみられるヤール重症度分類でII度ステージiiiのPD病患者の被験者を募い、効果を検証する。
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