亜熱帯地域に対応した自然環境学習プログラムの実施に好適なフィールドを選定し、そのフィールド内での動植物情報の集積を行った。フィールドである沖縄県那覇市の末吉公園は、相観と利用形態から自然林を中心にした「森林保持エリア」と、人工的な植栽が中心で遊具などが整備されている「整備利用エリア」の大きく2つのエリアに区分でき、野外観察学習の場として、それぞれのエリアの特性に基づいた取り組みが可能であることが明らかになった。自然植生が残っている「森林保持エリア」では、この地域の植生の遷移を確認できる学習フィールドとしての活用が可能であり、人工的な植栽が中心の「整備利用エリア」では、外来種が在来植生を脅かす存在となっていくプロセスを学習する場としての活用が可能である事が明らかになった。
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