研究概要 |
教育学・教育工学における科学哲学概念の誤用・濫用問題は日本物理学会など科学界ですでに問題となっている.これに対する教育工学界からの真摯な反論や建設的な議論は(本研究研究代表者が学会で報告した以外は)まったく聞こえてこない.教育工学研究は関連諸学との対話を拒否し,絶海の孤島で独自の進化を歩まんとしているのか,本研究はこうしたわが国の教育工学研究のガラパゴス化に対して警鐘を鳴らすと同時に,学習・教育システム開発のための哲学的・思想的基盤を整理し,より建設的な未来へと通じる関連諸学との間の扉を開くものである.
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