研究課題
挑戦的萌芽研究
生物多様性とそれに関連する用語と概念が、もともとあった生態学研究の学術的文脈を離れて、人々の生活、学校教育、マスメディア、国際協力や国際会議等のそれぞれの現場で、使われ(=流用され)定着していく様を、文化人類学の民族誌インタビュー、参与観察、文献検討等の質的方法を通して分析した。生物多様性概念は(1)国際会議開催などの注目度、(2)「環境と共生する」「地球にやさしい」などの肯定的な価値判断に結びつく社会的イメージの集合的形成、(3)生態学に関係する/しないに関わらず政治運動の宣伝のための動物象徴の偶像(イコン)の脱文脈化的流用により、著しい意味の多様化という副産物を伴って、急速に社会のさまざまな局面において幅広く定着したことが明らかになった。
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すべて 雑誌論文 (10件) (うち査読あり 4件) 学会発表 (11件) 図書 (4件) 備考 (14件)
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