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2010 年度 実績報告書

中国における「節水」政策影響評価のための実態解明と問題点の抽出

研究課題

研究課題/領域番号 22651010
研究機関総合地球環境学研究所

研究代表者

窪田 順平  総合地球環境学研究所, 研究部, 准教授 (90195503)

研究分担者 中村 知子  東北大学, 東北アジア研究センター, 専門研究員 (80513887)
キーワード乾燥・半乾燥地域 / 環境政策 / 中国 / 節水 / 住民組織 / 農業開発 / 砂漠化 / 生態移民
研究概要

本研究ではこれまでに研究代表者および連携研究者らが調査を行った青海省、甘粛省、内モンゴル自治区にまたがる黒河流域を主たる研究対象地とする。黒河流域では1990年代に中流域で灌漑農地開発が進行した結果として、下流域の水不足、砂漠化が進行し、末端湖の消失や植生の荒廃など環境問題が顕在化した。そのため、下流域の生態環境回復のため、中流域において「節水」政策が実施され、同時に下流域では従来行われていた遊牧の禁止が行われ、一部では草地回復のため牧民を強制移住させるなどの生態環境政策が実施された地域である。
本研究では多面的、分野横断的な研究を行うために様々な分野を専門とする研究者、さらに海外共同研究者も含んだ6名の研究者により研究組織を構成した。
本研究では、中国甘粛省の黒河流域の対象地について、それぞれの専門を活かして、その目的、手法、効果の評価、住民の生活や文化に与える影響などを聞き取りや資料収集、現地観測・調査で明らかにする。また同時に同一の対象を調査することによって共通の現状認識を把握、確認すると同時に、相互の交流をはかり、議論を深めた。また、政策実施に至るまでの各地域の歴史的な変遷を把握するために、土地利用状況などについて現地資料収集・解析とともに衛星データを利用した。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2010

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] Integral Approach to Environmental Leadership Education : An Exploration in the Heihe River Basin, Northwestern China2010

    • 著者名/発表者名
      Akiyama, T., Li, J., Tokunaga, T., Onuki, M., An, K.J., Hoshiko, T., Ikeda, I.
    • 雑誌名

      Proceedings of the 8th International Symposium on Southeast Asian Water Environment

      ページ: 40-49

    • 査読あり
  • [学会発表] 統合的アプローチの学際的研究への応用:総合地球環境学研究所のオアシスプロジェクトの事例に関する分析2010

    • 著者名/発表者名
      秋山知宏
    • 学会等名
      日本政治社会学会
    • 発表場所
      早稲田大学、東京
    • 年月日
      2010-11-27
  • [図書] 中国の水問題と節水政策の行方、『人と水I』(秋道・小松・中村編)2010

    • 著者名/発表者名
      窪田順平・中村知子(分担執筆)
    • 総ページ数
      332
    • 出版者
      勉誠出版

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公開日: 2013-06-26  

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