研究課題
挑戦的萌芽研究
海跡湖沼に流入した海水は, 湖沼水と反応して炭酸塩を沈澱する. また, 海水は比重の違いで湖沼底に集積し易く, 津波堆積物に海水成分が沈沈着する. こうした特性を利用して古津波による溯上流が残した海水成分を下北半島の海跡湖沼群の堆積物中に検出し, 津波侵入の可能性を確認することができた. 津波の溯上現象を化学量論的に解明する試みはこれまで皆無であり、この試みの先に、浸水域を正確に評価する常套的技術の確立が達成されると期待している。
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doi:10.1007/s00024-012-0460-1
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