研究1竜巻画像の解析 気象庁の突風データベースからピックアップした事例ファイルに2011年分を追加した。完成した事例集で抽出したのは、1961年~2011年8月末までに発生した全1908事例からの103事例となった。 本年度はこの中から、20041022門別町厚賀、20080519伊良湖岬(上陸なし)、20081015新潟市、20060917日南市、20060917日向市、20110821福岡竜巻(陸上竜巻)、20111013延岡市(証言のみ)などの事例を解析・検討した。また、これらの情報をPC上で表示できるよう、GoogleEarth利用の「海上から上陸した竜巻データベース」を作成した。 研究2-2人工竜巻発生装置の製作と実験 装置を完成し、水しぶきを激しく巻き上げさせる、吸い込みダクトの開口高さや気流偏向板の設定について検討した。 検討結果をふまえて、研究分担者と2回の水上竜巻実験を実施した。 仮説の検証と画像解析手法のとりまとめ及びリアルタイム化の検討 実験結果が十分得られておらず、「海上竜巻のしぶきの直径と上陸後の被害幅や強度が符合する」とした仮説の検証は、時期尚早と思われる。また、リアルタイム化の検討については、高知県でウェブカメラを設置する計画は進めたものの、十分には検討できなかった。
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