研究課題/領域番号 |
22651086
|
研究機関 | 東京農工大学 |
研究代表者 |
金子 弥生 東京農工大学, (連合)農学研究科(研究院), 准教授 (60413134)
|
研究分担者 |
古谷 雅理 東京海洋大学, 海洋科学技術研究科, 助教 (20466923)
小池 伸介 東京農工大学, (連合)農学研究科(研究院), 講師 (40514865)
|
研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2013-03-31
|
キーワード | 外来生物 / 生態系修復 / アライグマ / 調査技術 / 情報通信 / インターネット |
研究概要 |
外来生物アライグマ(Procyon lotor)の生息、被害は全国的に拡大しており、ワナを用いた捕獲による対策の推進が急務となっている。しかし、在来生物の錯誤捕獲による地域生態系への悪影響や動物福祉上の問題、捕獲作業にかかる大きなコストや労力などの、対策推進上の課題が存在する。これらの解決のために、ネットワークカメラによる遠隔モニタリング、ネットワークを介した遠隔開扉とワナの再セットが可能な新型ワナ、ラクーンターミネーター(RT)を新規に開発した。RTは着脱可能な小型の制御ボックスを既存の箱ワナに装着することで、機能を付加する。2011年10月~11月にかけて、RTの機能評価を目的として東京農工大府中キャンパスの屋外において有線接続タイプのRTを用いた捕獲試験と、野生のタヌキ(Nyctereutes procyonoides)とネコ(Felis silvestris catus)を用いて画像による種判別とリリース試験を行った。35日間の屋外設置期間中、インターネットに接続したコンピュータおよびスマートフォンからの操作によってRTは正常に作動し続けた。そのうち17日間は捕獲を行ったが、動物は捕獲されなかった。かわりとして通常の箱ワナで捕獲されたタヌキ・ネコをRTに移して行った試験では、両種に関してネットワークカメラで撮影された画像による種判別に成功し、遠隔操作による開扉・リリース・ワナの再セットに成功した。RTが実用化されれば、アライグマだけでなく様々な動物の捕獲コストの削減、錯誤捕獲防止につながると考えられる。今後はRTの無線通信化、持ち歩き用バッテリーによる稼働、制御ボックスのコンパクト化を行った上でアライグマが生息する場所での捕獲試験を進める。
|
現在までの達成度 (区分) |
理由
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|