研究課題
挑戦的萌芽研究
江馬細香は江戸時代後期を代表する女性漢詩人であり、また水墨画を描く画家でもあった。平安時代から男性言語であった漢詩文の世界に、彼女はなぜ踏み入り、それに生涯をかけたのか。本研究は漢詩と絵画の両面から、細香のアイデンティティー形成の過程を追い、江戸社会における女性詩人の生をジェンダー論の立場から考察するものである。