研究課題
「ストリートピア」というサンフランシスコのストリートカルチャーを集大成しながら、都市の再開発やパブリックスペースの行動規制といった、今、この町が直面する問題について再考するためのアートイベントの視察をするために、4月26日から5月6日までサンフランシスコ訪問。ちょうどメイ・デーにちなんだ「オキューパイ」運動の催しも目白押しで、とくにOccupy Oaklandの参与観察に力を入れた。ほかにも、SANEというパントマイムのゲリラシアターのアクションも参与観察することができた。これまでの研究成果を、とくに(Park)ing Dayと、Sidewalks for Peopleといった、道路をパブリックスペースとして奪回しようとするアートプロジェクト、アクションを中心に報告をまとめ、7月24日には、イギリス、リバプールで開催された国際学会、 The Arts in Societyで研究発表した。その内容は査読審査もクリアして、翌年2月には、同学会の雑誌に論文として掲載されることになった。9月19日から10月1日にかけてもサンフランシスコにわたり、Critical Massという自転車アクティビズムの運動の20周年記念の行事を参与観察する機会にもめぐまれた。Scott Williams といったサンフランシスコのストリートアーティストが、ちょうど展覧会をしている時期と重なり、彼にも詳細なインタビューをする機会にめぐまれた。その後は、3年の研究成果を集大成すべく、冊子作りに集中し、『芸術の社会機能―ー社会を変える文化の条件―ーサンフランシスコのオルタナティブ・カルチャー・コミュニティを例にして』を書き上げ、3月末日には刊行することができた。
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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international Journal of Social, political, and Community Agendas of Arts
巻: 7 ページ: 24-28