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2012 年度 実績報告書

音の様態・意味の両観点に着目した映像リテラシー理論の構築

研究課題

研究課題/領域番号 22652021
研究機関西南学院大学

研究代表者

栗原 詩子  西南学院大学, 国際文化学部, 准教授 (30336086)

研究分担者 中村 滋延  九州大学, 芸術工学研究科(研究院), 教授 (90164300)
研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワード視聴覚 / 音響 / デザイン
研究概要

映画・映像アートは、これまでもっぱら視覚表象のテクスチャ(実写/造形、具象/抽象)によってジャンル分けされ、その構造が語られてきた。本研究では、その代わりに、シオンの視聴覚関係モデル(1985)を参考に、視覚表象と聴覚表象の関係態様を重点的に分析し、音の様態的・意味的観点に着目した映像リテラシー理論、ならびに、映像表現における音響設計のモデルを構築するための基礎的研究を行ってきた。
このようにして準備したモデルの当否を、前年度に実施した国際カンファレンスにおいて検討した。これをふまえ、2012年度の分析対象は、34本の短編映画と1本のミュージックビデオと3本の長編物語映画に設定した。具体的には、36名の映画監督が「映画館」をテーマに創作した各3分間、34本の短編映画集『Chacun son cinéma』(2007)、飢餓救済チャリティ用に制作された『We Are the World』(1985)のミュージックビデオ、ならびに、小津安二郎監督『一人息子』(1936)、同監督『淑女は何を忘れたか』(1937)、パウエル&プレスバーガー監督『赤い靴』(1948)である。
また、上記の音響設計モデルから導きうる過密の要請にしたがって、映像作品《reassembly》(上映:2013年11月30日・於大阪芸術大学)を提案し公開した。
本研究の最終目標は、次世代の映像リテラシーを高めるための映像鑑賞教育教材を創りあげることにあるが、当研究期間では、教材の上梓には至らなかった。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2013 2012 その他

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 《We Are the World》の逸脱性 ──ポピュラー音楽とキリスト教(1)──2013

    • 著者名/発表者名
      栗原詩子
    • 雑誌名

      西南学院大学国際文化論集

      巻: 27 ページ: 101-140

  • [雑誌論文] 小津安二郎のトーキー第2作『淑女は何を忘れたか』における音の用法2013

    • 著者名/発表者名
      中村滋延
    • 雑誌名

      芸術工学研究

      巻: 18 ページ: 51-60

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 小津安二郎の初のトーキー『一人息子』における音・音楽の用法2012

    • 著者名/発表者名
      中村滋延
    • 雑誌名

      芸術工学研究

      巻: 17 ページ: 69-82

    • DOI

      http://hdl.handle.net/2324/25720

    • 査読あり
  • [学会発表] 能動的音楽聴取サービス《Songle》による音楽可視化の試み

    • 著者名/発表者名
      中村滋延・南部晃史
    • 学会等名
      情報処理学会音楽情報科学研究会
    • 発表場所
      東京電機大千住キャンパス

URL: 

公開日: 2014-07-24  

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