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2010 年度 実績報告書

科学言説と探偵小説のトランスナショナルな移動と交差をめぐる文化研究

研究課題

研究課題/領域番号 22652025
研究機関工学院大学

研究代表者

吉田 司雄  工学院大学, 工学部, 教授 (50296779)

キーワード日本文学 / 探偵小説 / 科学言説 / 大衆文化 / メディア / 忍者 / 国際情報交換 / 台湾
研究概要

アジア圏における多言語的な受容形態を踏まえた欧米探偵小説移入史の再構築と日本およびアジアにおける創作探偵小説形成期の再検討のために、台湾国立中興大学の台湾文学・トランスナショナル文化研究所と新興メディア研究センター及び北海道大学大学院文学研究科映像・表現文化論講座との連携を深め、幾つかの活動を行った。まず、5月29日に北海道大学札幌校舎で開催された日本台湾学会第十二回学術大会の分科会「推理小説と台湾の異文化接触」に、押野武志氏(北海道大学)と共にコメンテーターとして参加。この文科会では中興大学の高嘉励氏、陳国偉氏が発表、同じく中興大学の朱恵足氏が司会を担当した。前日の5月28日には同じく北海道大学で開催されたシンポジウム「越境する探偵小説日本と台湾の異文化接触」に参加。台湾側日本側それぞれ2本の研究発表があり、北海道在住のミステリ作家・柄刀一氏を囲んでの意見交換を行った。後者は探偵小説研究会編著「CRITICA」第5号に掲載された。2011年3月12日(土)には台湾台中市の中興大学で開催された「犯芸翻訳犯意:台日推理小説国際ワークショップ」に参加。台湾側日本側それぞれ5本の研究発表があり、台湾在住のミステリ作家・藍霄氏、寵物先生氏を招いての意見交換を行った。
また、大衆向け科学雑誌の研究を進めるために、2011年2月27日に工学院大学新宿校舎で「科学神話の時代-ポピュラーサイエンスから読みとく-」というタイトルの公開研究会を開催。横山尊氏(九州大学大学文書館百年史編集室)、原克氏(早稲田大学教育学部)にご講演いただき、今後の指針を得た。大衆文化のトランスナショナルな移動の様態を探るための基礎作業として日本発のNinja表象の起源を探るべく「忍者文化研究会」を立ち上げ、2010年度内に5回の研究会を行い、末國善己氏(評論家)に「忍者小説の系譜」という題でご講演いただくなどした。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2011 2010

すべて 雑誌論文 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 明治期の『緋色の研究』、四人のシャーロック・ホームズ2011

    • 著者名/発表者名
      吉田司雄
    • 雑誌名

      工学院大学共通課程研究論叢

      巻: 48-2 ページ: 69-62

  • [図書] 闇のファンタジー2010

    • 著者名/発表者名
      一柳廣孝・吉田司雄(編)
    • 総ページ数
      224
    • 出版者
      青弓社

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公開日: 2012-07-19  

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