三年間の研究期間のうち、初年度においてはまず、ヴェトナム戦争に絡んだアメリカ文学の諸作品(長編小説・短編集・詩・戯曲)ならびに映画作品の数々の読破・鑑賞に時間をもっぱら費やした。二年目においては、膨大な小説作品群の中から厳選した重要作品群に特にスポットを当てつつ、その中で描かれている「女性」像のありようにとりわけ着目し、戦争とジェンダーの関係をめぐる包括的論文を一つ発表した。一方、最終年度の三年目においては、ヴェトナム戦争に絡む詩人たちの活動へと焦点を新たに移し変え、戦争と日常を切り結ぶ詩学の重要性を提唱する包括的論文を一つ発表した
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