平成24年度の目標を、中国東北部での聞き取りによる日本のソフトパワーについての調査とした。研究代表の佐藤と分担者のカーペンター、そして中国でのソフトパワー調査に協力してもらう研究協力者の王の3名は、日本文化や日本語教育に携わる教育者と面談した。また、哈爾濱師範大学で日本語や日本文化に携わる教員と日本のソフトパワーとソフトパワー研究に対する意見を聴取した。 ① 日本の伝統文化およびポップカルチャーを受け容れるための、日本語の受容状況とマンガやアニメ、テレビゲーム、ゲームセンター等での日本語使用の状況について ② 日本国内外における日本語教育の学習者数と、孔子学院の影響についての影響について ③ 国内外の多国間会議などで使用される日本語の使用実態および日本語の国連公用語化について 残念ながら尖閣諸島の影響で、中国国内での同調査をこの時期実施することは好ましくないとの結論にいたり、24年度実施予定だったの中国での調査を自粛することにした。そのための経費は北米カリフォルニアでの日本語を受講している過去10年間の大学生数と中国語を受講している大学生数の推移調査に用いることにし、複数大学での以来調査を行った。受講者数は明らかに日本語よりも中国語の方が多くなっていて、その差は開きつつあることが明らかとなった。
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