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2012 年度 実績報告書

視線の段階的言語化理論の構築

研究課題

研究課題/領域番号 22652040
研究機関日本社会事業大学

研究代表者

斉藤 くるみ  日本社会事業大学, 社会福祉学部, 教授 (30225700)

研究分担者 槻舘 尚武  国際基督教大学, 付置研究所, 研究員 (80512475)
研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワード視線 / 日本手話 / インド舞踊
研究概要

日本手話やアメリカ手話において、視線は文法の一部である。その視線は何かを見るための視線や意識的・無意識的表情としての視線とは違い、発話の意味を一義的に決定するのである。本研究では (1) 言語学の研究で得た知見と(2)インド舞踊パラタナティアムの手話に酷似した視線の分析と(3)視線計測と(4)視線以外を駆使して、脳科学的には分析が極めて困難な複数機能が混在する視線の表出を、言語性を基準に分析した。手話者の複数の視線を分類し、パラタナティアムの視線を分析した。そして視線の言語記号化までの段階的メカニズムを解明し、視線の言語化は人間の言語能力のひとつであることを証明した。
(1)ネイティブサイナーと長じて手話を習ったノンネイティブ・サイナー(複数)の視線を比較し(2)ノンネイティブ・サイナーのエラーとその話者が手話を習得した年齢との関係を調べ、(3)言語的視線の習得を音声言語の音声学的・音韻論的・統語論的レベルの習得やイントネーションの習得に照らして考察した。
録画した手話者・踊り手の視線を再生した画面上で、その軌跡を追う方法を編み出し、同時にアイトラッカーにより、測定したデータと合わせて分析した。特に日本手話の表現中の視線の測定は、視線の文法を解明することに役立った。その表出はネイティブサイナーとノンネイティブサイナーで相違が明らかであった。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2012 その他

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] 「先端的研究の成果を大学教育に活かした大学教育・学生支援推進事業(テーマA)『ことばのバリアフリーを目ざして~高度なコミュニケーション能力を福祉教育に活かす~」2012

    • 著者名/発表者名
      斉藤くるみ
    • 雑誌名

      日本社会事業大学研究紀要

      巻: 59 ページ: 221-253

  • [学会発表] 『視線測定の最前線 ― 手話者の言語的視線を探る』

    • 著者名/発表者名
      斉藤くるみ
    • 学会等名
      社会事業研究所公開研究会
    • 発表場所
      日本社会事業大学
  • [学会発表] Eye Gaze and Eye Movement in Japanese SIgn Language

    • 著者名/発表者名
      Kurumi Saito
    • 学会等名
      Theoretical Issues in Sign Language Reserach
    • 発表場所
      University College of London

URL: 

公開日: 2014-07-24  

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