研究課題/領域番号 |
22652066
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研究機関 | 静岡県立大学 |
研究代表者 |
森山 優 静岡県立大学, 国際関係学部, 准教授 (60295566)
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研究分担者 |
鈴木 さやか 静岡県立大学, 国際関係学部, 講師 (10448699)
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キーワード | 日本近現代史 / メディア史 / 社会運動史 / 近代日本文学史 / 言論統制 / 戦時体制 / 戦後啓蒙 / 翼替運動 |
研究概要 |
I 史料の確認と撮影 研究協力者と協力し、大阪国際児童館所蔵の紙芝居を複写・収集した。 研究協力者と協力し、早稲田大学演劇博物館所蔵の雑誌『教育紙芝居』『紙芝居』を調査、必要部分を複写した。 上記『教育紙芝居』『紙芝居』の記事目録を作成した。 同史料の記事から、当該期に出版された紙芝居の目録を作成し、データベース化した。この作業によって、当時の紙芝居の出版状況を確認し(1938年から1945年までに刊行された紙芝居は、のべ670点が確認された。これは、従来の研究で推計されていた点数を大幅に上回る)、収集した紙芝居の位置づけを確認することができた。本研究が主対象とした史料群(掛川市の篤志家遺族宅に保存されていたもの)は量的にも大規模であり、かつ他の機関や上記データベースにも見つけることができない紙芝居も存在する、貴重なものである。 II メディア史・言論統制史的側面 若干の刊本史料を購入・複写により収集した。 III 文学的側面 昨年度実施した紙芝居の文字部分の電子データへの書き起こしを参考に、テーマや用語など、文学的立場からの分析方法を検討した。また、紙芝居の梗概作成と分類を試験的に実施した。 IV 連絡会の設置と研究会における報告 調査の途中で発生した課題等について、研究代表者・分担者・協力者の意見交換が出来る連絡会を二回開催し、調査に関する相互の認識を深めた。その成果の一部は、研究代表者と協力者によって、2012年3月24日の九州史学研究会近現代史部会にて報告された。 V データベース等の成果は静岡県立大学『国際関係・比較文化研究』に掲載する予定である。
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