研究課題
挑戦的萌芽研究
本研究は、一国内で複数通貨が流通する競合通貨制の費用・便益を、実証分析することを企図したものである。調査対象は、自国通貨Kip・タイバーツ・米ドルの三通貨が並行流通しているラオスとした。各通貨の現金流通量を推定するため、商店で代表的な商品の言値とそこで示唆された通貨以外で支払いが可能かを問い、売り手の回答を記録する商店受け取り通貨調査法を考案した。データは、ラオス全17県を対象に、2011年2月28日-3月26日と2013年3月8日-28日の2回収集した。