研究課題/領域番号 |
22653044
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
高井 透 日本大学, 商学部, 教授 (60255247)
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研究分担者 |
寺本 義也 早稲田大学, 商学学術院, 教授 (30062178)
ベントン キャロライン 筑波大学, ビジネス科学研究科, 教授 (50520897)
平松 庸一 新潟大学, 人文社会科学研究科, 准教授 (90432088)
清家 彰敏 富山大学, 経済学部, 教授 (10249261)
内田 亨 西武文理大学, サービス経営学部, 准教授 (50453460)
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キーワード | ビジネスモデル / 循環モデル / 戦略 / 養殖事業 / マネジメント / イノベーション / 価値創造 / ネットワーク |
研究概要 |
本研究ではとくに水産養殖ビジネスに分析のフォーカスを当て、この分野でのビジネスモデルを解明することである。既存のビジネスモデルでは、ビジネスモデルだけを成功のマジックワードように議論する傾向がある。しかし、ビジネスモデルだけで企業や事業が動くわけではない。ビジネスモデルを実現するためのコア人材をどのように組織化し、どのようにマネジメントするかという視点からデザインされなければならない。したがって、本研究では、マネジメントモデル、人材モデル、収益モデル、顧客価値創造モデルというようなトータルな視点から水産養殖事業のビジネスモデルを解明することを狙いとしている。本年度は、ブリ、サケ、貝類などの製品別に養殖の事態を把握することに努めた。また、各商品の養殖事業における生産と流通の形態を、国内事業をベースに調査を行った。その結果、養殖事業は稚魚→養殖→運搬→加工→流通といったプロセスをたどるが、既存の学問である水産学や水産経済学分野では、このプロセスをトータルにマネージすることで価値が創造されるという視点が欠けていることがわかった。ある意味、部分最適な研究が行われてきたと言える。本研究では養殖事業のプロセス全体を価値創造プロセスと捉え、プロセスの各段階でどのようなテクノロジー、設備、コンサルティングなどの価値創造活動が必要かを明らかにすることに研究の独自性が有ることを発見した。また、稚魚→養殖→運搬→加工→流通といった養殖事業モデルに消費を加える循環型のビジネスモデルの構築が独自性につながることを発見した。
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