研究課題/領域番号 |
22653044
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
高井 透 日本大学, 商学部, 教授 (60255247)
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研究分担者 |
清家 彰敏 富山大学, 経済学部, 教授 (10249261)
寺本 義也 ハリウッド大学院大学, その他の研究科, 教授 (30062178)
内田 亨 新潟国際情報大学, 情報文化学部, 教授 (50453460)
BENTON Caroline 筑波大学, ビジネス科学研究科(系), 教授 (50520897)
平松 庸一 新潟大学, 人文社会・教育科学系, 准教授 (90432088)
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研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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キーワード | 養殖 / ビジネスモデル / 事業戦略 / マーケティング / イノベーション / 資源 / 水産 / マネジメント |
研究概要 |
水産養殖事業分野へは、水産学や水産経済学などの理系の学問分野からのアプローチが多く、経営学からのこの分野へアプローチすることは皆無であった。しかも、この事業はごく一部の大手企業がしかビジネスとして収益をあげていないため、参入する企業も限られている。つまり、この分野で持続的に成長するためのビジネスモデルが確立されていない。その一つの大きな原因は、稚魚→養殖→運搬→加工→流通といったプロセスをたどる水産養殖事業をトータルにマネージするスキルや方法が確立されていないからである。本研究では経営学のアプローチから、専門を異にする研究メンバーが水産養殖事業分野における最適なビジネスモデルの構築を目指すものである。本年度はテキストマイニングによる水産養殖事業のデータ分析を中心に行った。 ①企業別分析:テキストマイニングにより、各社の事業戦略の違いが明らかになった。日本水産は海外事業を積極的に展開し、サケ養殖業の収益が同社の業績に大きな影響を与えること、マルハニチロは旧マルハと旧ニチロの経営統合を契機に養殖ビジネスの展開を積極的に進めてきたこと、極洋には水産商事部門と冷蔵運搬船事業があり、後者の事業が当全社業績を変動させる要因になっていることがわかった。 ②魚類別分析:マグロの場合、日本の消費量が世界一といわれることもあり国際的な漁獲枠規制の動向についての話題が多い。それに対し、サケについては他国のサーモンへの食ニーズの高まりがあり、需要と供給のバランス変動による価格変動や他国の消費動向などについての話題が多いことがわかった。 ③時代区分別分析:2000年代は、市場やマーケティングに関する話題が豊富であったが、2010年以降、養殖に関連する話題に変化し、さらに震災後は記事内容が一変し、震災よる悪影響についての話題が大多数を占めるようになっている。
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現在までの達成度 (区分) |
理由
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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