研究概要 |
現在の日本は超高齢化社会を迎えており,シルバー世代は今後,購買や労働力を支える層として主要なターゲットとなることが予想される。現在の日本は超高齢化社会を迎えており,シルバー世代は今後,購買や労働力を支える層として主要なターゲットとなることが予想される。そのため,彼らの志向性や行動パタン,どのような活動から生活充実度を得ているのかなどを検討する必要がある。本研究で提案するライフパタン研究は,大規模な量的調査データを用いて,個人の各ライフステージでの生活,志向性,価値観などの変遷を時系列的に追って,いくつかのパタン化を試みようとするものである。調査については社団法人国際経済労働研究所の協力を得て,労働組合を通じて20歳代から定年退職前までの幅広い勤労者対象に行うことが可能である。労働組合,企業共に定年退職後の人材活用やライフパタンという概念に興味を持ち,学術的研究に協力してくれる体制が整いつつある。 本年度は,ライフパタン・モデルを構築するための基礎段階として,主に組織に働く人々と,その家族を対象に,各ライフステージでの仕事・家庭・自由時間などに関する生活様式,志向性などを検討するための調査票の基礎設計を行った。厚生労働省認可の社団法人国際経済労働研究所と連携して複数の企業・労働組合などからの協力を得て,研究者を交えたライフパタン研究会を組織し,設問設計や調査に関する議論・検討を行った。平行して文献研究や資料収集も行った。
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