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2010 年度 実績報告書

日本のマイノリティ集団の越境的移動に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 22653057
研究機関大阪市立大学

研究代表者

島 和博  大阪市立大学, 人権問題研究センター, 教授 (50235602)

研究分担者 野口 道彦  大阪市立大学, 人権問題研究センター, 名誉教授 (00116170)
古久保 さくら  大阪市立大学, 人権問題研究センター, 准教授 (20291990)
上杉 聰  大阪市立大学, 人権問題研究センター, 特任教授 (60573673)
朴 育美  関西外国語大学, 外国語学部, 講師 (90564534)
キーワード差別・排除 / マイノリティ / 移民 / ディアスポラ
研究概要

1) 被差別部落からの海外移民について、和歌山県をとりあげ探索的な調査を行ったところ、明治23年~24年という極めて早い時期に北米に渡航していることがわかった。また、和歌山市平井地区では、北米からの帰国した青年が、平井水平社結成の中心的役割をはたした話が伝承されている。
2) ブラジル移民については、戦後を中心に渡航者名簿の基礎データをもとに、被差別部落からどの程度移民が輩出されているのかを、地元事情精通者からの聞き取りを始めた。
3) サンパウロの日系コロニアで、部落問題がどのように語られているのかを調査した。それにより興味深い事実が判明。これについての分析を行っている。
4) 国会図書館、海外移住資料館等にて、渡航者記録など基礎的データの収集をおこない、その整理分析にとりかかっている。
5) 石炭産業の崩壊により、筑豊炭坑労働者がブラジルへ移民を行った事例についての基礎的なデータの探索を、筑豊での現地調査を含めて、実施している。
6) 満州移民についてジェンダー的視点から、ディアスポラ的分析の可能性を探索している。また、その理論枠組みを用いて、アメリカへの戦争花嫁の分析が可能かどうかを検討中である。
7) 明治から大正期にかけての移民政策と部落問題との関連を調べるために、明治27年から大正15年にかけての京都日出新聞における移民関係記事の収集を行い、現在、分析にとりかかっているところである。

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公開日: 2012-07-19  

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