社会の平和や健康を実現するには、まず身近な目前のスモールコミュニティー(小さな共同体)を平和に健康にすることこそが近道であり王道であると考えられる。そしてこの法則そのものを学生が体験的に学ぶのが本研究の心理教育モデルの中心課題である従って初年度(平成22年度)は実際に身近なスケールから「平和と文化プロジェクト」を立案・実行・振り返りを行った。具体的実行内容は以下である。 1、「太鼓と平和を考える学生連絡協議会」設立。会長校:北九州市立大学。副会長校:日本赤十字九州国際看護大学。監事校:西日本工業大学。総勢15名で設立。 2、北九州市立大学の中に「小倉祇園太鼓部北方キャンパスチーム」を発足させ文化サークルとして活動を開始。 3、「自転車リレー」の実行。原爆被害地である広島(8月6日)と長崎(8月9日)、そしてその帰結としての終戦日(8月15日)を、原爆投下予定地であった北九州市がつなぐ活動として「エイトテン(8月の10日間)運動」と命名して、その啓発活動として、広島平和公園の灯を長崎街道の起点である北九州小倉の常盤橋から自転車リレーで長崎の平和公園まで学生メンバーが運んだ。 4、「第一回平和太鼓フェスティバル」の実行。8月9日長崎原爆の日に大学の太鼓サークルが集まり、平和太鼓の演技を行った。市民など含め80名の集会となり、核兵器の関心を啓発し、地域のメンタルヘルス問題の議論のきっかけとなった。(新聞3紙掲載)
|