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2010 年度 実績報告書

バイリンガル発達障害児の対人コミュニケーション能力に関する基礎研究

研究課題

研究課題/領域番号 22653078
研究機関東京学芸大学

研究代表者

松井 智子  東京学芸大学, 国際教育センター, 教授 (20296792)

キーワードバイリンガル / 言語コミュニケーション
研究概要

本研究の目的は、近年増加傾向にあるにもかかわらず、これまで実証的研究がほとんどなされておらず、そのため発達相談や教育現場で対応の指針となる学術的提言が早急に求められているバイリンガル広汎性発達障害(Pervasive Developmental Disorder:PDD)児の言語コミュニケーション障害に関する基礎研究にいち早く取り組むことである。初年度は日英バイリンガル・日本語モノリンガルPDD児、日本語モノリンガル健常児を対象にした語用論能力(実行機能および会話スキル)の実験心理学的調査を行った。具体的な調査内容は、以下の通りである。(1)バイリンガルPDD児の発達障害の特徴と言語コミュニケーション力を把握するために、バイリンガル定型発達児のコントロールグループと合わせて二ヶ国語の発達検査を行うとともに自然会話データを収集した。(2)親子会話および実験者と子供の会話を、自由遊び・絵本読みの場面で録音録画した。(3)バイリンガル・モノリンガルPDD児保護者に記入してもらう質問紙調査を作成し回答を依頼した。(4)実行機能発達調査と、研究代表者が開発した対人コミュニケーション能力調査を行った。(5)自然会話データの書き起こしを開始した。データの記述的な分析結果は第22回発達心理学会大会のシンポジウム「多文化共生・多言語環境における子どもの発達と障害」で報告された。シンポジウムを通して米国の日英バイリンガル公立小学校などと研究協力関係を結ぶことができ、今後の研究発展の道筋を確認することができた。

  • 研究成果

    (7件)

すべて 2010

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (5件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] Absence of spontaneous action anticipation by false belief attribution in children with autism spectrum disorder2010

    • 著者名/発表者名
      Senju, A., Southgate, V., Miura, Y., Matsui, T., Hasegawa, T., Tojo, Y., Osanai, T., Csibra, G.
    • 雑誌名

      Development and Psychopathology

      巻: 22 ページ: 353-360

    • 査読あり
  • [学会発表] 心の理解と言葉の理解2010

    • 著者名/発表者名
      松井智子
    • 学会等名
      南山大学日本文化学科セミナー
    • 発表場所
      南山大学(愛知県)
    • 年月日
      2010-11-21
  • [学会発表] 幼児はどのように文末助詞「よ」「かな」「って」の意味を獲得するのか2010

    • 著者名/発表者名
      松井智子
    • 学会等名
      TAMAGAWA In FORUM 2010
    • 発表場所
      玉川大学(東京都)
    • 年月日
      2010-10-23
  • [学会発表] 心の理解と言葉の理解の発達的相互作用について2010

    • 著者名/発表者名
      松井智子
    • 学会等名
      日本第二言語習得学会研修会
    • 発表場所
      中央大学(東京都)
    • 年月日
      2010-10-03
  • [学会発表] 心の理解とコミュニケーション2010

    • 著者名/発表者名
      松井智子
    • 学会等名
      日本心理学会第74回大会
    • 発表場所
      大阪大学(大阪府)
    • 年月日
      2010-09-19
  • [学会発表] Cross-linguistic difference in children's sensitivity to speaker certainty expressed in utterances : evidence from corpus and experimental data2010

    • 著者名/発表者名
      三浦優生、松井智子
    • 学会等名
      言語科学会第12回年次国際大会
    • 発表場所
      電気通信大学(東京都)
    • 年月日
      2010-06-26
  • [図書] シリーズ朝倉「言語の可能性9巻言語と哲学・心理学」2010

    • 著者名/発表者名
      松井智子, ほか
    • 総ページ数
      296
    • 出版者
      朝倉書店

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公開日: 2013-06-26  

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