研究概要 |
A県内3か所の総合病院に勤務する看護職556名を対象とし、2011年3月~4月に各施設の看護部を通した託送調査法による無記名・自記式の質問紙調査を実施した。質問紙の内容は、基本的属性についての質問の他に、9種類の精神的健康やストレス状況を測定する尺度・質問を主な内容とした。回収率は74.5%,有効回答率は60.8%であった。 研究課題において,本調査は二次的外傷性ストレス尺度作成のための予備調査と位置付けている。本調査結果を統計的に分析することにより,20項目からなる予備版;二次的外傷性ストレス尺度(以下,予備版とする)を作成し,その信頼性・妥当性保証できることを確認した。また,同時に予備版による二次的外傷性ストレスの測定結果と他の測定結果の分析を行い,看護職が二次的外傷性ストレスに陥りやすい状況として,被暴力体験や特定の勤務状況があることが明らかにした これら予備調査の検討結果については,今年度及び次年度の学会発表,および投稿論文で成果を発表,または発表する予定である。
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今後の研究の推進方策 |
調査データの偏るのを防ぐため,全国区でランダムに協力病院を探す予定であったが,非常に時間を要する状態である。その手続きを進めると同時に,協力依頼が可能なA県内の病院数か所に依頼し,研究期間内に本調査のための最低限のデータ数を確保できるように研究計画を修正する。
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