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2012 年度 実績報告書

創造的高齢者における抗加齢現象-脳機能に着目した新たな心理的加齢モデルへの挑戦-

研究課題

研究課題/領域番号 22653085
研究機関中部学院大学

研究代表者

堅田 明義  中部学院大学, 人間福祉学部, 教授 (60015435)

研究分担者 水上 喜美子  仁愛大学, 人間学部, 講師 (00387408)
長谷川 桜子  愛知県心身障害者コロニー発達障害研究所, その他部局等, 研究員 (60326816)
研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワードエイジング / 高齢者 / 創造性 / 脳波
研究概要

今年度は、超高齢期の高齢者の生理・心理機能を測定し、生物的機能の低下と心理的機能の成熟のズレを検討するため、健康な80歳以上の20名の高齢者に協力を依頼し、調査を実施した。
調査内容は、前年度の調査と同様とし、次の調査を実施した。①創造性の測定:S-A創造性検査C版(創造性心理研究会編,1969)、②知的機能の測定:WAIS-III短縮版(大六・山中他,2004)、③運動機能の測定:握力や片足立ちなど4項目の測定、④質問紙調査:性格(Big-Five;清水・山本,2007)、主観的幸福感(生活度満足度尺度K;古野野他,1989),自尊感情(山本・松井ら,1970)、老いの自覚尺度(水上・岩淵,2005)など、⑤面接調査:年齢や家族構成また既往歴や現病歴,職業歴やなどの基本属性や日々の生活スタイルに関する面接であった。
これまでの結果をふまえて検討した結果、社会的側面について「社会参加活動」を中心にみていくと、男性や74歳以下の年齢層では、単独での行動を通して、他者や地域社会と接触という形での社会参加も多く行っている事、男女ともに高齢になってから新たに活動を開始している割合が多いことが認められた。つまり、80歳を超えても新たに活動を開始していることから、年齢とともに活動内容を変化させつつ、活動を継続させながら、社会に適応させていることが推察できる。
また、生理的側面について「脳波」を中心にみていくと、75-84歳群では65-74歳群に比べα波の平均周波数は高くなり、さらに高齢化した健康な85-89歳群では、従来の研究で指摘されてきた徐波化が認められなかったのみならず、熟年者脳波の特徴である9-10Hzの優勢成分が出現し、またスペクトル構造も極めてシャープで、熟年者脳波との差異も見出せなかった。即ち、日々の創造的な活動が脳機能の維持に何らかの影響を及ぼしている可能性が考えられた。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2012

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] 脳波基礎律動にみられるθ波とα波のgenerator について-脳波の発達schemaとの関連で-2012

    • 著者名/発表者名
      堅田 明義
    • 雑誌名

      生理心理学と精神生理学

      巻: 30(1) ページ: 25-38

    • 査読あり
  • [学会発表] 高齢者の「余暇活動」と心身機能との関連(1)2012

    • 著者名/発表者名
      岡本直美・水上喜美子・長谷川桜子・堅田明義
    • 学会等名
      日本心理学会第76回大会
    • 発表場所
      専修大学
    • 年月日
      20120911-20120911
  • [学会発表] 高齢者の「余暇活動」と心身機能との関連(2)2012

    • 著者名/発表者名
      水上喜美子・岡本直美・長谷川桜子・堅田明義
    • 学会等名
      日本心理学会第76回大会
    • 発表場所
      専修大学
    • 年月日
      20120911-20120911

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公開日: 2014-07-24  

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