研究課題/領域番号 |
22653095
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
石井山 竜平 東北大学, 教育学研究科(研究院), 准教授 (30304702)
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研究分担者 |
細川 彩 仙台青葉学院短期大学, 子ども学科, 准教授 (00451500)
松本 大 弘前大学, 教育学部, 講師 (50550175)
加藤 道代 東北大学, 教育学研究科(研究院), 教授 (60312526)
内藤 隆史 東北大学, 教育学研究科(研究院), 助教 (90322982)
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研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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キーワード | 社会教育 / 生涯学習 / 生涯発達 / ライフレビュー / 自分史 / 共同学習 |
研究概要 |
過去三年にわたる地域社会教育施設での高齢者対象の「自分史(誌)」講座の実施経験を踏まえ、最終年度にあたる2012年度には、場所と対象を変更し、東北大学加齢医学研究所スマート・エイジング国際共同研究センターが開始した「スマート・エイジングカレッジ」の初年度において、受講生有志のゼミナール(「学び手から伝え手へ」ゼミ)として取り組まれた。 内容は、「いま語りたいこと」をそれぞれが披露しあい、その言葉を互いに鍛えあう、というこれまで試行してきた方法を踏襲しつつ、このたびは、ゼミの成果をカレッジ修了式に講義として披露することに加え、カレッジ同期生を読み手にすえた講義集を刊行する、ということをゴールにすえた。つまり、これまでの我々の取り組みでは、成果を「誰にどう伝えるか」はあくまで学習者に委ねられていたのに対し、このたびは、「伝え手」としての役割を果たすことが目標にすえ、学習が取り組まれた点に特色がある。 近年、社会教育・生涯学習事業においては「学習者が学びの成果をいかに社会還元するか」が強く求められながらも、実際の事業の質は、意識の啓発にとどまったり、学習提供者側が想定した「社会還元」への誘導になりがちななかにあって、ここで取り組まれた「学び手から伝え手へ」という筋道の学習事業としての探求は、ほぼ未開拓のままにあり、そのことへのチャレンジに至れた点が、本研究の最も重要な成果といえる。 本年度の事業の成果は、記録集「福寿草」(全74頁)として発刊に至った。また、ここまで試行してきた学習方法は、2013年度山形県社会教育関係職員研修などに導入予定となっている。 当初予定されていた、異なる社会状況(中国・韓国)におけるライフレビュー学習の実施と,その語りの比較分析については、国際情勢不安のため実施に至れず、各国関係者との協議にとどまった。今後の課題として残されている。
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現在までの達成度 (区分) |
理由
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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