高度研究型大学における学術経営のあり方を検討した。国内では一般に学長のリーダーシップに基づく中央集権的な学術経営が想定されている。しかし研究を通じて、定期的な教員・部局評価を通じて、緊張感が絶えずある学内競争環境を形成する方が一般的であることが確認された。評価指標についても、成果指標以上に、これを支える教員・資金リソースなどの経営基盤指標が、学内マネジメントの観点からは重視される。同時に、外部機会の誘致も執行部の重要な役割とみなされている。国内でも多様なマネジメントが模索されることが期待される。
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