研究課題
本研究の目的は、今後進行する少子高齢化社会において「世代間交流」が有する教育的意義を羽らかにし、そうした世代間交流を促進できる人材を養成する教育プログラムを開発することを目的とする。1 小学校の「キャリア教育」を中心とした世代間交流プログラムの開発:小学校におけるキャリア教育を中心とした世代間交流プログラムについて、山形県内の複数の小学校で実施されているプログラムについて検討した.地域資源の活用と地域の代表的な産業等の視点から考察した.2 世代間交流プログラムによる児童生徒等の変容に関する調査研究:山形県内および神奈川県内の小中学校において小学生(3~6年280名)と中学生(1~3年257名)を対象に「社会力尺度」(24項目)の予備調査を実施し、3因子を抽出した。また、先行研究の検討などにより地域住民用の調査項目について吟味した。3 教職大学院での世代間交流を取り入れた教育プログラムの開発:今年度後期に「学社融合の実践と課題」を開講し、世代間交流をコーディネートできる教師の養成に取り組んだ。授業評価等により、その効果を検討し、今後のプログラムの改善資料を得た。他大学の授業科目についても情報収集に着手した.以上の3つの課題について取り組むとともに、課題間の連携について研究担当者相互に情報交換をはかりながら研究を進めた。