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2010 年度 実績報告書

新型エックス線干渉計の試作研究

研究課題

研究課題/領域番号 22654025
研究機関立教大学

研究代表者

北本 俊二  立教大学, 理学部, 教授 (70177872)

キーワードX線 / 干渉計 / 多層膜 / CCD
研究概要

研究の最終目標は、ブラックホール候補天体の超高精度撮像をして、ブラックホール候補天体が本当にブラックホールであるかを確証することである。超高精度撮像装置のひとつの候補はX線干渉計であるが、本研究の目的は、最近思いついた新型X線干渉計のアイデアの実証実験を行うことである。この実証ができれば、X線干渉計による天体観測、X線によるブラックホール撮像に大きく近づくことになる。本年度は、干渉計に使用する予定であるX線鏡とビームスプリッターを準備した。また、実験に使用するコヒーレント光源の準備、および、可視光レーザーを使った同じ光学系の配置での干渉実験と計算機シミュレーションを行った。
まず、X線鏡を実験に用いるサイズに合わせ切断し、鏡の配置の準備を進めている。コヒーレント光源として、レーザープラズマ光源はまだ用いず、他のX線発生装置からのX線を用いて、その動作を確認中である。X線はAlK-X線(0.834nm)を用い、100μmと20μmのピンホールを透過させた像をCCDカメラで撮像している。CCDカメラは24μm画素の素子から12μm画素の素子に変更し細かい像を取得できるように改良した。ピンホールにてX線発生装置の光源のサイズは130μmx420μmであることが分かった。これにより、5μmのピンホールを用いて、O-K(2.37nm)またはC-K(4.4nm)の透過光を撮像できれば、フラウンホーファー回折の干渉縞が測定できると期待できる。また、X線干渉計と同じ光学系の配置(斜入射マッハツェンダー型)で可視光による干渉実験により、干渉縞を撮像した。一方で計算機により干渉縞のパターンをシミュレーションする基本的なプログラムは完成した。現在単純な可干渉距離の扱いや、ビームの広がりの扱いをできるように改良中で、可視光による干渉縞の測定と比較検証を行っている。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2010

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] X-ray polarimeter with a transmission multilayer2010

    • 著者名/発表者名
      Kitamoto S, 他13名
    • 雑誌名

      RScI

      巻: 81

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Suzaku Observation of the Anomalous X-ray Pulsar 1E 1841-0452010

    • 著者名/発表者名
      Morii, M、Kitamoto, S, 他10名
    • 雑誌名

      PASJ

      巻: 62 ページ: 1249-1259

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Cooling system for the soft x-ray spectrometer (SXS) onboard ASTRO-H2010

    • 著者名/発表者名
      Fujimoto, R., et al., 他34名の内15番目
    • 雑誌名

      Proc.of SPIE 7732 "Space Telescopes and Instrumentation 2010 : Ultraviolet to Gamma Ray

      巻: 7732

  • [学会発表] Imaging Experiment of an Adaptive Optics with a Normal-Incident EUV Telescope2010

    • 著者名/発表者名
      Murakami, H, Kitamoto, S., 他7名
    • 学会等名
      SPIE
    • 発表場所
      San Diego、USA
    • 年月日
      2010-08-03

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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