トリチウム崩壊におけるベータ線と反跳原子核のエネルギーを精度良く測定するために、超伝導検出器であるMKID(Microwave Kinetic Inductance Detector)の開発を行った。当初、大きな立体角を持つマイクロストリップ型のMKIDの開発を行ったが、本研究に必要な性能を満たす検出器を作製できなかった。詳細な研究の結果、絶縁層(SiO_2, Al_2O_3等)の誘電損失が原因であることがわかった。そこで、CPW(Coplanar waveguide)型で作製したところ、性能の良いMKIDの作製に成功し、可視光の照射による反応を確認した。
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