研究概要 |
北西太平洋の黒潮流域や亜熱帯ジャイヤ域から得られた複数の海洋コアを用いて,異なる生息水深を持つ浮遊性有孔虫種の放射性炭素(^<14> C)年代測定および酸素同位体分析を行い,表層.亜表層間の^<14> C年代差および酸素同位体偏差を復元した。その結果,完新世では表層.亜表層^<14> C年代差はほとんど存在しないが,最終融氷期および最終氷期最寒期には1000年を超える^<14> C年代差が普遍的に存在することが明らかとなった。北西太平洋において海洋コアの年代モデルを構築するためには,表層種のみを用いて^<14> C年代測定をする必要がある。
|