酸素移動性の高いセリアとその関連物質とその状態を解析し、内部摩擦による動的緩和量と伝導性の相関性を初めて実験的に見出した。動的酸素緩和の観測に対して内部摩擦測定が有効であり、一連のジルコニアーイットリアーセリア系の欠陥をもつ多結晶において、イオン(原子)と欠陥の弾性双極子変化に起因する新規な酸素緩和特性を調べ、2種類以上の酸素緩和を示す構造、さらにセリアの添加効果、またセリア系固溶体のXRD解析、ラマン分光、可視分光測定を実施し、欠陥と対称性の低下と緩和酸素を利用した応用について研究を展開した。
|