逆ペロフスカイト型マンガン窒化物Mn3 AN(A :遷移金属など)を用いて、電気抵抗率の温度変化が極めて小さい「無応答材料」を創製した。Mn3Ag1-xCuxNにおいて、常磁性相で緩やかな電気抵抗率の極大を有することを利用し、x=0. 28では、二次の抵抗温度係数β=-0. 57 ppm/K2、23℃(295 K)における一次の抵抗温度係数α23=-7. 61 ppm/K、x=0. 30ではβ=-0. 78 ppm/K2、α23=1. 31 ppm/Kとなった。これは現在抵抗標準として用いられているマンガニンに匹敵する。
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