研究課題
挑戦的萌芽研究
レーザー光を数μmまで光学レンズを用いて集光し、高繰り返し低ピークパワーのレーザーシステムでX線を発生させるのに十分なエネルギー密度を確保することができた。また、安定なX線を長い間発生させるために、回転・並進によるローター型のターゲットシステムを新たに試作した。レーザー密度を高くするためにはターゲットを焦点位置に正確に合わせる必要である。ターゲットを大気中に設置しているので精度の高い回転・並進機構を採用できた。これにより数日の連続運転が可能なX線発生システムを実現できた。本提案によるフェムト秒X線を用いて、様々な材料で起こる構造変化の様子を調べるため、半導体表面の加熱・融解現象の観察を行った。レーザー加熱・融解は、レーザーアニール技術として広く用いられており、結晶融解やその再結晶化は基礎的な観点からの興味だけでなく、応用上も極めて重要な課題である。半導体単結晶からのフェムト秒のX線回折と先行研究の低繰り返しのレーザーを用いたフェムト秒のX線回折のデーターと比較することにより、本手法が大型レーザーと遜色のない優れた手法で有ることを実証した。
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