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2011 年度 実績報告書

超磁歪アクチュエータによるパルスパワー生成と殺菌・ウイルス失活作用の研究

研究課題

研究課題/領域番号 22656067
研究機関金沢大学

研究代表者

山田 外史  金沢大学, 環日本海域環境研究センター, 教授 (80019786)

研究分担者 木村 繁男  金沢大学, 環日本海域環境研究センター, 教授 (70272953)
清水 宣明  金沢大学, 環日本海域環境研究センター, 教授 (50019634)
上野 敏幸  金沢大学, 電子情報学系, 准教授 (30338256)
柿川 真紀子  金沢大学, 環日本海環域境研究センター, 助教 (10359713)
キーワードアクチュエータ / 超磁歪 / パルスパワー / ラジカル / 殺菌 / 細菌 / 不活化 / ウイルス
研究概要

本研究は,一般的な電磁アクチュエータとは異なる巨大な応力の発生できる超磁歪アクチュエータで構成したキャビテーション発生装置を用い,キャビテーションによるパルスパワー,酸化チタン添加によるラジカルによる酸化分解作用により,ウイルス・大腸菌を不活性化・殺菌することを目的とした。まず,キャビテーションによるパルスパワーならびにラジカルの発生を実験的に精査し,細菌やウイルスの殺菌・不活性化について実験的に確認した。また,浄化対象液を循環させながら処理する機構を考案し,その装置を用いたウイルス・大腸菌の不活性化・殺菌評価を行った。最後に,自然水として河川の水に対する菌類等について評価試験を行い,良好な結果を得た。以下に,結論を列記する。
(1)循環型キャビテーション発生装置により,駆動時間に依存したウイルスの存在数の減少がみられ,駆動時間180分後には駆動時間0分のウイルス数と比べ,87%のウイルスを不活性化することができた。
(2)同様に,大腸菌の生菌数の減少がみられ,駆動時間180分後には40%の大腸菌を殺菌することができた。
(3)浄化対象液をキャビテーション発生装置に循環させることにより,2.5lのウイルス・大腸菌溶液を処理することができ,非循環型の装置と比べ,浄化対象液の量が5倍となってもウイルス・大腸菌の不活性化・殺菌ができた。
(4)大腸菌殺菌効果に関して,TiO_2励起から発生するラジカルにより,大腸菌の細胞膜が破壊され,中のDNA,RNAが流出していることを確認できた。
(5)自然環境の水として河川の水に対する菌類等(菌,ウイルス,カビ類)について評価試験を行い,実験室モデルの大腸菌,ウイルスより良い結果が得られ,30分間の振動印加により93%の静菌数の減少を確認した。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2012 2011 その他

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (3件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] 超磁歪アクチュエータ駆動によるキャビテーション作用とウイルスの不活性化2011

    • 著者名/発表者名
      鈴木峻, 山田外史, 上野敏幸, 柿川真紀子
    • 雑誌名

      日本磁気学会学術論文誌

      巻: Vol.19, No.1 ページ: 189-194

  • [学会発表] 超磁歪素子を用いたキャビテーションによる殺菌効果2012

    • 著者名/発表者名
      中村翔太郎, 山田外史, 柿川真紀子, 上野敏幸, 木村繁男, 清水宣明
    • 学会等名
      平成24年度電気学会全国大会
    • 発表場所
      広島工業大学・広島県
    • 年月日
      2012-03-22
  • [学会発表] 超磁歪アクチュエータ駆動による殺菌・不活性化作用2011

    • 著者名/発表者名
      中村翔太郎, 山田外史, 柿川真紀子
    • 学会等名
      電気学会マグネティックス研究会
    • 発表場所
      電力中央研究所・千葉県
    • 年月日
      2011-11-16
  • [学会発表] 超磁歪アクチュエータ駆動によるキャビテーション発生と殺菌効果2011

    • 著者名/発表者名
      中村翔太郎, 鈴木峻, 上野敏幸, 柿川真紀子, 山田外史
    • 学会等名
      日本磁気学会学術講演会
    • 発表場所
      新潟コンベンションセンター・新潟県
    • 年月日
      2011-09-27
  • [備考]

    • URL

      http://magcap.w3.kanazawa-u.ac.jp/

URL: 

公開日: 2013-06-26  

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