研究課題/領域番号 |
22656107
|
研究機関 | 独立行政法人港湾空港技術研究所 |
研究代表者 |
佐々 真志 独立行政法人港湾空港技術研究所, その他部局等, チームリーダー (10392979)
|
研究分担者 |
渡部 要一 独立行政法人港湾空港技術研究所, その他部局等, その他 (00371758)
山田 文彦 熊本大学, 自然科学研究科, 教授 (60264280)
栗山 善昭 独立行政法人港湾空港技術研究所, その他部局等, その他 (60344313)
|
研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2013-03-31
|
キーワード | バリア地形 / 潮間帯 / サクション / 漂砂 |
研究概要 |
本研究は、代表者らが世界に先駆けて見出したサクション動態効果と漂砂・地形変動の関わりによる潮間帯砂州の安定原理を砕波水理場に展開することによって、来襲する波・流れ外力に対して自律的に安定した砂州の新体系“バリア地形学”を創成し、動的に安定したバリア地形のデザインを明らかにするとともに、当該バリア地形による津波を含む高水理エネルギーその減衰効果を検証するものである。本年度の研究で得られた成果は次のようである。 砂浜の種類やタイプに依らず,空気進入サクション値を基準としたサクションが砂浜潮間帯の飽和・不飽和,緩密,硬さ軟らかさ等の多様な土砂物理環境の発現を支配していることを解明した。そして、干潟および砂浜の潮間帯を通じて、サクション動態効果と漂砂・地形変化のフィードバックによる潮間帯砂州の動的安定原理が有効に機能し、特に、実質飽和域のサクション動態による繰返し収縮と表面せん断強度増加が顕著に生じる過程において,砂州地形の自律安定性が見事に発現することを明らかにした.これに基づく浅場造成高・覆砂厚の最適設計指針は,来襲する波・流れ外力に対して動的に安定し,もって同外力を効果的に減衰しうるバリア地形デザインとして有効に活用することが期待できる。 さらに、濤沸湖の湖口砂州の表面波探査および地盤構造評価・分析を通じて、台風時の波・流れと河川流および砂州の相互作用過程を明らかにし、砂州による表面流の減衰効果とこれに伴う土砂の堆積形成史を明らかにした。
|
現在までの達成度 (区分) |
理由
25年度が最終年度であるため、記入しない。
|
今後の研究の推進方策 |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
|