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2010 年度 実績報告書

サイバースペースを考慮したトータルスペース・マネジメント手法の開拓

研究課題

研究課題/領域番号 22656111
研究機関筑波大学

研究代表者

谷口 守  筑波大学, 大学院・システム情報工学研究科, 教授 (00212043)

キーワードサイバースペース / 行動連鎖 / 実スペース / 代替 / 補完 / 空間マネジメント
研究概要

本研究では成長著しいIT技術に着目し、実スペースとサイバースペースに展開する個人の動きの代替・補完関係を掌握することを通じ、その両方(トータルスペース)を適切にマネジメントする手法の新規開拓を目的とする。具体的には、投入産出分析よりヒントを得た全く新たな行動連鎖分析の理論的枠組みを提案するとともに、サイバー行動実験などに基づく多方面からの分析によってその実証を行う。現在の「都心」vs.「郊外」の次に来る時代に求められる、空間全体の適切なマネジメント方策の道すじを見出すことを目的としている。本年度はこの目的を達成するため、下記の2点についての成果を得た。
1)トータル(実+サイバー)な空間利用原理の整理とその理論化
サイバー空間を含むトータルスベースのマネジメントを可能にするための既存関連研究調査、及び空間利用原理の整理と体系化を行った。特に、投入産出分析からヒントを得ることで、まち中およびサイバー上での個人活動の相互関連性を明示した行動連鎖表(N_<ij>)に基づく論理体系を提案した。さらに実スペースとサイバースペース間でどれだけ活動の代替・補完が生じるかを統合的に行列計算できる新たな仕組みを提案し、実スペースの中でサイバースペースへの橋頭保となるアンカー活動(A)i)や、および「連られて」サイバー化してしまうフロート活動(F_i)などを含んだ、政策展開に活かせるだけの定量分析に耐える理論体系を新たに構築した。
2)調査に基づく実証分析
行動連鎖表を作成するための包括的なサイバー利用に関する意識および行動を調査した。特に実スペースの行動モデルなどでは考慮されていない、サイバー利用に影響を及ぼすと考えられる3ファクタ(I言語、II技術、III社会)に配慮し、サイバー空間への潜在的な代替可能性を把握した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2010

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件)

  • [雑誌論文] 個人行動特性に配慮した買物行動のサイバー空間への潜在的な代替性把握2010

    • 著者名/発表者名
      谷口守・橋本成仁・植田拓磨
    • 雑誌名

      土木学会論文集D

      巻: Vol.66、No.2 ページ: 290-299

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 行動連鎖表を用いたサイバー化による都市滞留行動への影響分析、-購買活動の空間代替・補完関係に着目した試論-2010

    • 著者名/発表者名
      谷口守・橋本成仁・植田拓磨
    • 雑誌名

      土木計画学研究・論文集

      巻: No.27 ページ: 375-384

    • 査読あり

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公開日: 2012-07-19  

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