研究課題/領域番号 |
22656137
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研究機関 | 東京理科大学 |
研究代表者 |
山名 善之 東京理科大学, 工学部, 准教授 (70349843)
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研究分担者 |
岩岡 竜夫 東海大学, 工学部, 教授 (60223369)
腰原 幹雄 東京大学, 生産技術研究所, 准教授 (50334321)
鈴木 明 神戸芸術工科大学, デザイン学部, 教授 (30330492)
熊谷 亮平 東京理科大学, 工学部, 助教 (20548391)
比留間 真 サレジオ工業高等専門学校, デザイン学科, 准教授 (80455120)
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キーワード | 技術考古学 / 工業化 / ワークショップ / 近代建築 |
研究概要 |
日本において木造パネル式組立建築として開発された「A型ポルティーク木造組立住宅」を対象として、今日の技術的観点から再考し、A型ポルティークによる木造組立建築の接合部の特性を明らかにすることを目的とする。平成22年度は、複数の大学間の合同組立ワークショップ、公共施設における一般参加者を募ったワークショップ・セミナーを行った。これらのワークショップおよび、前年度までに行ったワークショップの施工データを分析し、組立・解体工程の手順、作業人員数などによる作業時間の差、また、どの工程において作業時間を要し、施工性に影響を与えているかなど詳しく分析した。実際に作業をした学生30人に対して施工時の感想をアンケート調査し、それをもとに原寸復原モデルの問題点を考察した。また、一般参加者を募集したワークショップ、セミナーを実施することにより、研究内容を社会に対して広く発信した。ワークショップの模様を記録した映像は授業教材としても活用している。 今回の復原モデルでは、オリジナルモデルを妻側・平側ともに平面を半分の長さに縮小していることもあり、特徴とするA型ポルティークの特性が施工性において活かされていないと結論づけた。今回用いた原寸復原モデルにおける課題をまとめ、平成23年度に本格的に検討を行う復原模型改良モデルのシステムの検討を行った。また、同時代に建設された前川國男のプレモス、住宅営団の組立住宅との比較をとおして、坂倉の組立建築のシステムや接合部の特徴を整理した。
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