音で変わるソノクロミズムデバイスの開発 本研究は音で変わるソノクロミズムデバイスの開発について、超音波を用いて色素やポリマーの会合状態を制御する事で、新たな音に応答する材料開発を行った。特に23-143kHzの超音波をポリマーと色素からなる複合系に照射したところ、例えばポリアクリル酸の場合、4級アンモニウム塩を含むカチオン性の色素の会合が、促進され、スペクトロ変化を生じる事がわかった。また、ポリアクリル酸のカルボン酸基同士の水素結合がきれ、赤外窮すスペクトルにも変化を生じた。これによりまた系の粘性も著しく低下するという興味深い現象を見出した。これらの結果は音に応答するデバイスの開発に有用であり、今後、この成果を活用したソノクロミズムについての研究を展開する上で重要な結果を示した。
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