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2010 年度 実績報告書

細胞バンク登録株(ヒト)から分離したナノバクテリアの効率的培養法の開発とその利用

研究課題

研究課題/領域番号 22656188
研究機関筑波大学

研究代表者

青柳 秀紀  筑波大学, 大学院・生命環境科学研究科, 准教授 (00251025)

キーワードナノバクテリア / 微小重力 / 迅速検出 / 動物培養細胞 / 昆虫培養細胞 / 血清 / 抗生物質 / 酸素供給
研究概要

医学分野でナノバクテリアは各種疾患との関連が示唆され注目されているが、生物であるか無生物であるか確定されておらず、未解明な部分が多い。本研究では申請者が独自に見出した、各種細胞バンク登録株中に共存している数百nmのサイズを有するナノバクテリアを研究対象に、培養特性の解析、高濃度大量培養法の開発を試みた。ナノバクテリアを動物細胞用培地[RPMI 1640培地+10% FBS]で培養した結果、緩やかな増殖が確認され、継代培養が可能であった。SEMによりナノバクテリアは直径が数百nmの球桿菌状の形態を有する事、また、X線回折とFTIR分析によりNBPの表層はHydroxyapatiteを主成分としている事、が明らかとなった。様々な培地を使用し、NBPの培養を行った結果、昆虫細胞培養用のSchneider's培地を用いた場合、最もナノバクテリアの増殖が促進された。また、ナノバクテリアの増殖には培地成分と血清成分の両方が必須であることも示唆された。種々検討した結果、NBPの最適培地(Schneider's培地+10%ヒト血清+20%擬似体液)を設定した。最適培地を用いて細胞回転培養システムを使用し、最適培地でナノバクテリアの微小重力培養を行った結果、[RPMI1640培地+10% FBS]で静置培養した場合の約15倍の増殖量を示した。さらに、微小重力培養の過程で最適培地を用いて培地交換を行った結果、培養12日目のナノバクテリアの増殖量は[RPMI1640培地+10% FBS]で静置培養を行った場合の約40倍を示した。本研究で開発したナノバクテリアの効率的培養法は、今後、ナノバクテリアの諸特性の解析を行う上で重要性が高いと考えられる。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2010

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] ヒト由来急性骨髄性白血病細胞系から分離したナノバクテリア様微粒子の特性(第5報)2010

    • 著者名/発表者名
      青柳秀紀, ら
    • 学会等名
      第62回(平成22年度)日本生物工学会大会
    • 発表場所
      宮崎シーガイア
    • 年月日
      2010-10-29

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公開日: 2012-07-19  

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