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2010 年度 実績報告書

液晶パネルからのITO薄膜の高純度分離・回収

研究課題

研究課題/領域番号 22656206
研究機関東北大学

研究代表者

加納 純也  東北大学, 多元物質科学研究所, 准教授 (40271978)

キーワードITO / 液晶パネル / インジウム / リサイクル
研究概要

平成21年4月から液晶テレビとプラズマテレビが家電リサイクル法の対象となり,それらの本格的なリサイクルが始まった.とりわけ透明導電膜(ITO(酸化インジウムスズ))に使用されているインジウムの回収法の構築が切望されている.液晶パネルからインジウムを回収するには,大きく分けて二つのステップで構成される.一つ目は,液晶パネルから透明導電膜の回収であり,二つ目は,回収した透明導電膜からのインジウムの回収である.本研究では,液晶パネルからの透明伝導膜(ITO)の高純度分離・回収法の構築を目的とする.そこで本研究では,ガラスとITOの熱膨張率の差異を利用する新しい分離法の構築するために以下のことを行った.
1)液晶パネルの分解:液晶モニターを解体して得られた液晶パネルをサンプルとして使用した.2)液晶パネルの粉砕:取り出した液晶モニターを取り扱いやすいように切断し,液晶が入っている部分でバックライト側と表示側の二つの部分にわけ,バックライト側と表示側をそれぞれ,ボールミルを使用して粉砕した.
3)液晶パネルの熱的挙動:粉砕したサンプルをTG-DTAによって熱分析を行い,高分子の分解温度ならびにガラスの軟化点を把握した.
4)ガラスの熱膨張率の測定:液晶パネルに使用されているガラスの熱膨張率を測定した.
5)透明導電膜の熱膨張率測定:透明導電膜の熱膨張率は液晶パネルを使用してできないため,ITOの試薬を圧縮して成形体を作製し,これの熱膨張率を測定した.

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2011 2010 その他

すべて 学会発表 (3件) 備考 (1件)

  • [学会発表] レアメタルの回収に貢献する粉砕プロセス2011

    • 著者名/発表者名
      加納純也
    • 学会等名
      化学工学会第76年会
    • 発表場所
      東京(招待講演)
    • 年月日
      2011-03-24
  • [学会発表] メカノケミカル法によるITO直接還元2011

    • 著者名/発表者名
      加納純也
    • 学会等名
      日本粉体工業技術協会第53回粉体技術専門講座
    • 発表場所
      東京(招待講演)
    • 年月日
      2011-01-14
  • [学会発表] 液晶パネルからのITOの分離2010

    • 著者名/発表者名
      加納純也、張其武、齋藤文良
    • 学会等名
      資源・素材2010(福岡)
    • 発表場所
      福岡
    • 年月日
      2010-09-13
  • [備考]

    • URL

      http://www.tagen.tohoku.ac.jp/modules/laboratory/index.php?laboid=28

URL: 

公開日: 2013-06-26  

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