• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2010 年度 実績報告書

Pichia酵母等を用いたオルガネラ形態形成機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 22657030
研究機関奈良先端科学技術大学院大学

研究代表者

木俣 行雄  奈良先端科学技術大学院大学, バイオサイエンス研究科, 准教授 (60263448)

キーワード微生物 / 酵母 / オルガネラ / 蛋白質 / 細胞形態 / 変異体 / 小胞体 / 生細胞観察
研究概要

酵母は単細胞の真核生物であり、増殖が早く変異体取得なども容易であることから、真核生物の細胞生物学的研究におけるモデル生物として頻用されている。本研究では、小胞体の網目状構造など、高等真核生物でよく見られるオルガネラの特異な構造に関して、それに異常を来す酵母変異株を取得し、原因遺伝子を同定することにより、オルガネラの形態形成を司る因子を見つけることを試みている。遺伝学的ツールが揃ったSaccharomyces属酵母を用いた研究も進めるが、それと同時に、Pichia属酵母も材料とする。Pichia属酵母は小胞体が明らかな網目状を示すなど、高等真核生物に似たオルガネラ形態を示すからである。そのために、遺伝子ライブラリーなどPichia属酵母の分子遺伝学解析を進めるためのツールを作成する必要もある。今年度の研究では、Saccharomyces属酵母を主として用い、通常の蛍光顕微鏡で小胞体を効率良く可視化する手法を立ち上げた。小胞体マーカーとしては小胞体膜貫通蛋白質Irelを用い、HAエピトープ標識やGreen Fluorescent Protein標識したものを発現させ、蛍光抗体染色や生細胞蛍光により、明瞭に小胞体像を観察できる実験系を構築した。次いで、この蛍光標識IrelをEUROSCA即遺伝子欠損ライブリー株に導入し、Irelにより可視化される小胞体の形態が異常を来す変異株を網羅的に拾い上げることを進めている。現在までのところ、SAC6などアクチン線維を束ねる因子の欠損により小胞体の形態が異常を来すことが分かってきており、小胞体の形作りへのアクチン線維の関与が興味を持たれる。

URL: 

公開日: 2012-07-19  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi