• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2010 年度 実績報告書

3次元力学計測顕微鏡を利用した、紡錘体の形態を制御するメカノセンシング機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 22657051
研究機関学習院大学

研究代表者

矢島 潤一郎  学習院大学, 大学院・総合文化研究科, 准教授 (00453499)

キーワードメカノセンサー / 分裂期分子モーター蛋白質 / 微小管
研究概要

細胞分裂など、細胞の形態が変化するときに、細胞骨格である微小管に対して機械的ストレズが生じ、その応答として様々な生化学・力学反応が制御される。微小管を介した機械刺激の感知機構は様々な細胞内現象で知られているが、その実体は不明である。本研究では、3次元空間での力学計測系技術に基づき、機械刺激に対する微小管のダイナミックな形態の変化や、機械的刺激がかかった微小管に相互作用する分子モーター蛋白質への影響を調べ、微小管(モーター複合体)がメカノセンサーであることを検証することを目的とした。平成22年度は、計測装置に関しては、3次元で粒子の位置を計測できる光学系に磁気力を加えることのできる系の導入を試みた。まず微小管の長軸に対してねじれ方向の負荷を加えるため、適当な磁石の選択を行った。適当な磁力をかけるためには、磁石の向きや位置を変えることも必要で、顕微システムへの取り付け方法を検討した。サンプルに関しては、微小管の片端をガラス面に吸着させること、微小管に磁気ビーズを結合させる条件検討を行った。磁気ビーズがガラス表面に吸着しない実験条件、微小管依存性モーター蛋白質・キネシンが微小管上を運動する実験条件が最適化されていないため、更なる改善が必要である。赤外レーザーを用いた光ピンセットシステムを用いて、微小管へ伸長・曲げ・ねじれ刺激を加え、相互作用する微小管依存性分子モータータンパク質の挙動への影響や、微小管末端の重合・脱重合速度への影響も定量化してゆく。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2010

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Characterising the corkscrewing motion of a microtubule driven by single-headed kinesins2010

    • 著者名/発表者名
      矢島潤一郎
    • 学会等名
      Mechanobiology workshop
    • 発表場所
      シンガポール
    • 年月日
      2010-11-11

URL: 

公開日: 2012-07-19  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi