網膜にあるメラノプシンを含む神経節細胞(mRGC)は、錐体や桿体以外に発見された新たな視細胞として、光の非視覚的作用(概日リズムの光同調、瞳孔の対光反応など)に関連している。現在、ヒトのメラノプシンにはいくつかの一塩基多型が存在するが、光の非視覚的作用との関係はよくわかっていない。本研究で、アミノ酸置換を引き起こす領域rs1079610(T3941)の一塩基多型が瞳孔の対光反応と関連していた。llx以下の低照度条件ではC+群(CICとCIT)の瞳孔径はTIT群に比べて有意に大きく、30001xと60001xの高照度条件ではC+群の瞳孔径はTIT群に比べて有意に小さいことがあきらかとなった。
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