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2011 年度 実績報告書

表面科学的手法を用いた、糸状菌が認識する表面特性に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 22658030
研究機関独立行政法人産業技術総合研究所

研究代表者

三宅 晃司  独立行政法人産業技術総合研究所, 先進製造プロセス研究部門, 研究グループ長 (30302392)

研究分担者 中野 美紀  独立行政法人産業技術総合研究所, 先進製造プロセス研究部門, 研究員 (20415722)
西村 麻里江  独立行政法人農業生物資源研究所, 植物・微生物相互作用研究ユニット, 主任研究員 (30370670)
キーワードM. grisea / 器官分化 / 濡れ性 / 自己組織化膜
研究概要

これまでM.griseaなどの一部の糸状菌では発芽菌糸が付着した固体の表面特性に応答して、発芽菌糸先端から器官を分化が誘導されることが知られている。しかしながら、表面のどのような特性と菌の器官分化のメカニズムとの相関関係は未だに明らかになっていない。そこで、本年度は表面特性として表面に存在する官能基を変えることにより、菌の表面認識に関与する表面特性を検討することにより、M.griseaの器官分化に与える、表面官能基の影響を明らかにすることを目的とした。モデル表面として自己組織化単分子膜(S蝋)によって4種類の官能基で修飾した表面を用いた。基板としては、貴金属に加え、鉄系材料・酸化物・Siなど数種類の材料を用いた。分子修飾により化学的特性を制御した各基板上で、M.griseaの器官分化を観察した。その結果、表面の特定の官能基により、基板に関係なく、M.griseaの表面への接着力が抑制されることを確認し、様々な材料への適用が可能となる技術を開発した。さらに当該表面について、M.griseaだけでなく、他の住環境汚染菌を固体基板上に展開し、その成長状態、及び、表面への接着への評価を行った結果、当該表面は、菌の種類によらず、接着力を抑制できることが明らかになった。これらの結果をもとに、早急に特許を出願する予定である。

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公開日: 2013-06-26  

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