葉内葉緑体における光合成機能の共焦点レーザ顕微解析法を開発した。顕微鏡システムに使用したEM-CCDカメラのA/D変換値は、500から14, 500のレンジで蛍光強度と正の線形関係があった。また、レーザ強度と測定された光強度(PPF)の間にも線形関係があった。このシステムを用いて、タマシダ葉の葉緑体の3D-F、3D-Fm'および3D-ΦPSII画像が計測された。さらに、農薬処理に伴うKautsky効果が調べられた。開発した顕微鏡システムは、非破壊で葉内葉緑体のクロロフィル蛍光強度やΦPSII、NPQを計測できるので、葉緑体レベルでの光合成機能の研究のために有効的に使用できる。
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