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2012 年度 実績報告書

音波による土壌水分分布計測に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 22658079
研究機関桐蔭横浜大学

研究代表者

杉本 恒美  桐蔭横浜大学, 工学部, 教授 (80257427)

研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワード水分分布計測 / 超磁歪振動子 / 非破壊計測 / 精密農業 / 高性能レーザー
研究概要

従来の農業工学において土壌に含まれる水分含有量の調査を行うには、実際に土壌を採取する定容積採土法や誘電率を計測する方法および簡易的なPFメータを用いるものなどが使用されている。しかしながら、これらの方法では特定部位の計測しかできないことおよび計測のリアルタイム性に問題があることなどが以前から指摘されている。そこで、本研究では、音波振動と高い感度のレーザードップラ振動計を用いた音響探査法により極浅層土壌中の水分分布計測が行えるかどうかについて検討を行った。最初に粒径約300ミクロンの海岸砂を用いて、負圧差灌水方式により水を砂槽内部から給水した場合について実験を行った。その結果、完全に乾燥した砂に給水を行った場合には伝搬音速と体積含水率が比例して増えることが明らかになった。次に市販の培養土での実験を行った。培養土は実験結果を安定させるために2mmの篩を用いて極端に大きな粒径のものや長い繊維質のものが混入しないようにしたものを用いた。また、それでも砂よりははるかに粒径が大きいため、伝搬波形が乱れても推定音速が安定するように振幅2乗相和法と相互相関法を組み合わせた手法を提案し、1m/s以下の精度で伝搬音速が算出できるようにした。
実験結果からは、砂の場合と異なり伝搬音速と体積含水率がほぼ反比例することが明らかになった。この原因は市販の培養土は2mmの篩でふるったとしても砂よりも土粒子間の間隙が大きく、その粒子間に水が入った場合には水の表面張力による粘性が強く働いて土粒子の動きを制限するためと思われる。
また、屋上緑地化を想定した底が浅い容器を用いた実験も実施した(砂を使用)。その結果、含水率が異なる箇所がごく浅い領域にある場合には非接触音響探査法により映像化が可能であることが判明した。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2012 その他

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] 土壌中の水分分布計測に関する基礎研究、-音波振動と土壌水分センサを用いた計測に関する検討-2012

    • 著者名/発表者名
      中川裕
    • 雑誌名

      桐蔭論叢

      巻: 26 ページ: pp51-56

  • [学会発表] Study on water distribution measurement in sand using sound vibration

    • 著者名/発表者名
      Tsuneyoshi Sugimoto
    • 学会等名
      11th International Conference on Precision Agriculture
    • 発表場所
      Indianapolis Hyatt Regency Hotel
  • [学会発表] Basic Study of Water Distribution Measurement in Soil Using SLDV, -Real Time Imaging of the Vertical Water Distribution-

    • 著者名/発表者名
      Yutaka Nakagawa
    • 学会等名
      IEEE International Ultrasonic Symposium 2012
    • 発表場所
      Dresden, Germany
  • [学会発表] Basic Study of Water Distribution Measurement in Soil -Acoustic Imaging of Water Distribution in the Sand

    • 著者名/発表者名
      Yutaka Nakagawa
    • 学会等名
      7th Toin International Symposium on Biomedical Engineering 2012
    • 発表場所
      Toin University of Yokohama, Yokohama

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公開日: 2014-07-24  

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