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2010 年度 実績報告書

野生動物の画像情報収集システム・バイオロギング構築のための実験研究

研究課題

研究課題/領域番号 22658082
研究機関兵庫県立大学

研究代表者

森光 由樹  兵庫県立大学, 自然・環境科学研究所, 講師 (20453160)

研究分担者 室山 泰之  兵庫県立大学, 自然・環境科学研究所, 教授 (70314242)
横山 真弓  兵庫県立大学, 自然・環境科学研究所, 准教授 (50344388)
中村 幸子  兵庫県立大学, 自然・環境科学研究所, 客員研究員 (70543289)
キーワードバイオロギング / 画像情報収集 / 大型野生動物 / バイオテレメトリー / GPS発信器 / ツキノワグマ / ニホンジカ
研究概要

野生動物の行動の研究は、これまで直接観察法が主体であった。しかし、多くの野生動物は人間を忌避し、観察が困難な場合が多い。近年、無人自動撮影技術の向上によりセンサー付きカメラを生息地に設置することで動物観察が容易となった。しかし、センサー付きカメラは一定の箇所でしか情報を収集することができず、限界がある。そこで本研究では野生動物に超小型撮影装置を装着し、動物側から撮影し情報を収集することに着目した。動物側の目線で撮影された画像を解析することで動物の生態を解明する。今年度は、動物に装着する小型カメラの開発を実施した。小型の赤外線照明内蔵のカメラを、電源とともに防水ケースに収納し、脱落機能の付いたGPS発信器首輪に取り付けた。カメラは、長時間連続録画及び静止画撮影が可能なものを選択した。超小型タイマーを取り付けて、録画時間の設定、赤外線照明のオンオフの設定を可能とした。この機能を設けることで小型、省電力が可能となった。録画媒体は、小さく軽度で記録容量が多いSDカードを採用した。カメラ、録画媒体、バッテリーを収容するケースは、耐衝撃性にすぐれたポリカーボネイト製を用いた。レンズ、赤外線照明部には0リングを介してアクリル板を取り付けた。約1気圧の水圧に耐えるものを作成し防水機能を高めた。電源は、軽量で高容量の塩化チオニルーリチウム電池を採用し、DC/DCコンバータ(入力8-40V出力5V3A)で降圧・定電圧化してカメラに供給するように設計した。尚、開発したカメラは、電池交換をすることにより、再使用が可能な設計にした。実験室内で撮影装置を作動したところ、高画質連続撮影の場合最大7日間、静止画では約1ヶ月の撮影に成功した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2010

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 兵庫県氷ノ山に生息するニホンジカの秋季から春季にかけての移動様式2010

    • 著者名/発表者名
      斉田栄里奈・藤木大介・横山真弓・森光由樹
    • 学会等名
      日本哺乳類学会
    • 発表場所
      岐阜大学
    • 年月日
      20100917-20100920

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公開日: 2012-07-19  

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