研究課題/領域番号 |
22658082
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研究機関 | 兵庫県立大学 |
研究代表者 |
森光 由樹 兵庫県立大学, 自然・環境科学研究所, 准教授 (20453160)
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研究分担者 |
横山 真弓 兵庫県立大学, 自然・環境科学研究所, 准教授 (50344388)
室山 泰之 兵庫県立大学, 自然・環境科学研究所, 教授 (70314242)
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研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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キーワード | バイオロギング / 画像情報収集システム / 野生動物 / バイオテレメトリー / GPS発信器 / ツキノワグマ / ニホンジカ / ニホンザル |
研究概要 |
「野生動物の行動の研究は、これまで直接観察法が主体であった。しかし、多くの野生動物は人間を忌避し、観察が困難な場合が多い。近年、無人自動撮影技術の向上により センサー付きカメラを生息地に設置することで動物観察が容易となった。しかし、センサー付きカメラは一定の箇所でしか情報を収集することができず、限界がある。そこで本研究では野生動物に超小型撮影装置を装着し、動物側から撮影し情報を収集することに着目した。動物側の目線で撮影された画像を解析することで動物の生態を解明することを目的とした。本研究では、夜間撮影も可能なカメラの開発を目指した。その結果、以下のカメラを開発することに成功した。小型の赤外線照明内蔵のカメラを、高性能バッテリーとともに防水ケースに収納し、脱落機能の付いたGPS発信器首輪 に取り付けた。長時間連続録画及び静止画撮影が可能とした。また、超小型タイマーを取り付けて、録画時間の設定、赤外線照明のオンオフの設定を可能とした。対象動物は、ニホンザル、ニホンジカ、ツキノワグマとした。野外で対象動物を捕獲し、麻酔導入後、それぞれの動物に、開発した超小型カメラを装着した。電波発信器を利用して脱落したカメラを回収し、記録された動画を解析した。その結果、それぞれ対象動物において、生息環境、採食物のデータ、個体間の関係情報を入手することができた。ニホンザルの場合、採食物であるクワの果実、クズの新芽が明確に判定できた。また、他個体とのグルーミング行動の映像を記録することができた。クマでは、カキの採食を記録することに成功した。この映像システムを利用することで、直接観察が困難であった、野生動物の生態がより詳細に解析することが可能となった。今後は、長期動画撮影が可能な、機器の開発が課題である。
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現在までの達成度 (区分) |
理由
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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